2018年07月04日

学習会 どうなってるの?朝鮮高校生「無償化」裁判

学習会のお知らせです。

 2010年に始まった「高校無償化」制度は、朝鮮高校とそこに通う高校生たちを排除するという差別を抱えたまま、現在に至っています。2014年2月、この問題の解決を求めて、東京朝鮮高級学校の生徒62人が原告となって国を訴える裁判を起こしました。2017年9月、東京地裁は朝鮮高校生敗訴の不当判決を下し、現在は高裁での審理が行われています。
 高校生たちの裁判にどんな意義があるのか?現状はどうなっているのか?大人の責任は?そもそも「高校無償化」って?子どもたちの学ぶ権利は?
 平日の夜ですが、コンパクトで密度の濃い集まりにしたいと考えていますので、ぜひご参加ください。

日時:7月4日(水)19時30分~20時50分
 *直前の18時~19時に立川駅(北口)にて駅頭アピール(こちらにもぜひご参加を)
場所:立川市女性総合センター・アイム 第2学習室
JR立川駅北口から徒歩7分 立川北駅(多摩都市モノレール)国営昭和記念公園方面出口から徒歩5分
http://www.city.tachikawa.lg.jp/danjo/shogaigakushu/sogoceter/imhall/access.html

講師:全東周弁護士(東京朝高生「無償化」裁判弁護団)
参加費:無料
主催:朝鮮学校に教育保障を!オッケトンムの会、在日本朝鮮民主女性同盟西東京
連絡先:watasitati2004@yahoo.co.jp
posted by オッケ at 00:00| 東京朝高生裁判 | 更新情報をチェックする

2018年06月19日

レポート:学習会「へイトスピーチ解消法と朝鮮学校」

現在、国立市や東京都でヘイトスピーチ対策を念頭に置いた条例づくりが進んでいます。
条例をよりよいものとするため、昨年開催した学習会「へイトスピーチ解消法と朝鮮学校」のレポートを掲載します。

○学習会「へイトスピーチ解消法と朝鮮学校」
 立川町田朝鮮学校支援ネットワーク・ウリの会は、2017年4月21日、立川市のたましんリスルホールにて、学習会「へイトスピーチ解消法と朝鮮学校〜私たちが地域で出来ること〜」を開催した。講師は、『ヘイトスピーチとは何か』(岩波新書2013)の著者である師岡康子さん。地方自治総合研究所の菅原敏夫さんにも発言をお願いした。
 以下、師岡さんの講演内容を紹介します。日本が加入している国際人権条約(国際人権規約や人種差別撤廃条約など)が求めている9つのことがある。
(1)差別の実態調査
(2)法制度に差別がないか洗い直すこと
(3)人権を保障する法制度
(4)人種差別禁止法
(5)ヘイトクライム及びヘイトスピーチの処罰
(6)人種差別撤廃教育
(7)被害者の保護と救済
(8)国内人権機関
(9)個人通報制度
しかし日本政府は、「日本では深刻な差別も差別の煽動もない」「多少の差別はあるが既存の法で対処可能」「啓発で十分」などとして、どれも実行してこなかった。そのようななかで、ヘイトスピーチ解消法がつくられた。また、法務省は昨年、外国人に対する差別について初めて調査した(「外国人住民調査」法務省人権擁護局HPで閲覧可能)。この調査は、国の調査として初めて住居差別や就職差別、ヘイトスピーチによる影響や被害の実態が明らかにしている。
 ヘイトスピーチ解消法も、成立への道は平坦ではなかった。2015年の国会では継続審議になったが、法制定を求める意見書が300を超えた(契機となったのは国立市議会の意見書だった)ことや、2016年3月、参議院法務委員会でのカンイジャさんへの参考人質問などもあって、成立した。
 ヘイトスピーチ解消法の条文で注目すべきは、まず前文である。前文では、当事者が「多大の苦痛を強いられる」という被害を認め、また、ヘイトスピーチが「当該地域社会に深刻な亀裂生じさせている」という認識を示している。条文は全7条であり、第1条目的、第2条定義、第3条基本理念、第4条国及び地方公共団体の責務、第5条相談体制の整備、第6条教育の充実等、第7条啓発活動等、となっている。「適法に居住」といった定義や、禁止規定がない、自治体の取り組みについて「施策を講ずるよう努めるものとする」という努力規定にとどまっているなど問題もあるが、衆参法務委員会の付帯決議や国際人権条約とセットで使っていくことで、実効性を高めていかなくてはならない。
 ヘイトスピーチ解消法は、条例づくりの根拠に使うことができる。また、国際人権条約の履行義務は裁判所や地方公共団体にもある。具体的にどのような条例を作れば良いかについては、自治労(自治体職員の労働組合の集まり)の条例案が参考になる。第4条には差別禁止の条項があり、第6条では自治体が差別禁止についての基本方針を策定し、審議会を置かなければならないとしている。第11条は「教育及び交流」についてのもので、朝鮮学校との関連で重要である(解消法の第6条につながっている)。この条項では自治体が行うべきことが4つ規定されているが、「(4)多様な人種等のアイデンティティを尊重し、関係者が行う自主的な取組を支援するために必要な措置」という文言は、自治体による朝鮮学校への補助金などの支援の根拠になりうるものだ。
 では、条例はどうやって作っていくか?市長がやる気になれば作りやすい。一方、市民側から進めていく場合、(1)市議会議員による議案提出(2)条例の直接請求(ただし、外国籍者は請求者になれない)(3)議会への請願、といったやり方がある。理念中心のヘイトスピーチ解消法を、条例づくりによって実効化しなくてはならない。一緒に努力していきましょう。
 講演は以上のようなものでした。なお、自治体のヘイトスピーチ対策の例として、江戸川区(施設使用ガイドライン)、川崎市(人権施策推進審議会答申によるネット対策、ガイドライン、条例づくり)、京都府(小冊子作成、弁護士会と連携した被害者相談)、名古屋市(条例づくり)などの取り組みが紹介されていました。
 集会では、立川の朝鮮学校を卒業した朝鮮大学校1年生が、初めて参加した2013年3月31日の「高校無償化」に関するデモで、「死ね」「帰れ」といった暴言を浴びせられた経験を語ってくれました。地方自治総合研究所の菅原敏夫さんからは、小冊子「自治体から発信する人権政策 ~ヘイトスピーチを含むすべての人種差別の撤廃に向けて~」が紹介され、公園や会館などの公共施設でのヘイトスピーチを防ぐためには、使用不許可にするための明確な根拠となる、禁止条項が入った条例が必要であることが強調されました。また、上村和子国立市議からは、解消法制定を求める意見書を採択した時の話や子どもの権利条約を根拠とした国立市の外国人学校保護者補助金について、また、人権基本条例制定に向けての動きなどが報告された。筆者からは、朝鮮学校やその生徒へのヘイトスピーチ・ヘイトクライムを防ぐ対策は喫緊の課題であることを発言した。松野哲二さんからは、最近、デモのために代々木公園の使用申請に行った時に、初めて、ヘイトスピーチや人種差別をするようなデモかどうか確認されたことが話された。解消法の影響を実感できる話でした。最後に松野さんから、解消法を地域で実行に移していきましょう、立川と町田に2校の朝鮮学校がある多摩地域で条例化を!立川の朝鮮学校の142人の生徒と17人の教職員、 町田の朝鮮学校の89人の生徒と14人の教職員(いずれも集会当時)、この人たちと地域で連帯することになるような条例化を!難しく考えずに、取り組んでいきましょうと呼びかけがあった。
 集会を主催した立川町田朝鮮学校支援ネットワーク・ウリの会では、引き続き条例化に向けて取り組んでいます。協力したい、自分の住んでいるところでも条例化をやってみたい、そんな方は是非ご連絡ください。
 なお、自治労の取り組みや条例案についても書かれた小冊子「自治体から発信する人権政策」はインターネット上でも公開されています。問い合わせたい場合は、自治労自治研中央推進委員会(TEL03-3263-0274)まで。

<参考文献>
外国人人権法連絡会『Q&Aヘイトスピーチ解消法』(現代人文社2016)
<インターネット上で見られる参考資料>
・自治体から発信する人権政策~ヘイトスピーチを含むすべての人種差別の撤廃に向けて~
http://www.jichiro.gr.jp/jichiken_kako/sagyouiinnkai/36-jinkenseisaku/contents.htm
*自治研中央推進委員会の条例案も掲載

・ヘイトスピーチと人権(京都府発行2017)
https://kyoto-jinken.net/material_book/material_book-1772/

posted by オッケ at 14:42| 人権 | 更新情報をチェックする

2017年10月16日

西東京朝鮮第一初中級学校ふれあいフェスタ2017へのお誘い

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*台風接近のため、11月4日(土)に延期となりました。
舞台あり、飲食あり、企画展ありの楽しいお祭りです。ぜひご参加ください。

ぬくもりにふれあう 人にふれあう 同胞にふれあう 地域にふれあう 朝鮮の学校にふれあう 朝鮮の食にふれあう 朝鮮の文化にふれあう 掘り出し物にふれあう ふれあいフェスタ2017にはたくさんのふれあいがあります。

日時:2017年10月22日(日)10時30分開場〜15時終了(雨天決行)
会場:西東京朝鮮第一初中級学校
立川市錦町4−7−12 042−524−3205
*駐車場はありません。最寄り駅はJR[西国立」駅。

主催:西東京朝鮮第一初中級学校「ふれあいフェスタ2017」実行委員会
後援:立川市教育委員会ほか
協力:立川町田朝鮮学校支援ネットワーク・ウリの会
posted by オッケ at 20:47| イベント告知 | 更新情報をチェックする